アコースティックコアの活用例

研究分野 医療分野その1 医療分野その2 医療分野その3

独立行政法人 国立病院機構 刀根山病院

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刀根山病院 スタッフの皆様

 当院は大阪北部の豊中市にあります。AcousticCoreの開発元のアルカディア社は、お隣の箕面市なので距離的にも近くいろいろとサポートして頂いています。 当院は、呼吸器系の疾患の方や神経・筋疾患の方も来られますが、高齢者の方も多く来院されるので、言語聴覚士の業務は、音声言語障害や 嚥下障害などへの対処から認知症の評価など多岐にわたります。 高次脳機能検査などは後処理にも時間がかかるので、忙しい日々です。

 そのような中、AcousticCoreは日常的によく活用しています。 音声を録音して発声持続時間の記録やディアドコ検査などを実施しています。 音声を録音してあれば、あとでST同士で相談するのにも便利です。 ALSや多系統萎縮症のような場合には、ディアドコ検査を実施して症状の経過と嚥下との関連等を見ています。また、ディアドコ検査によって、 VF検査の介入するタイミングを検討するのにも活用しています。 さらに、訓練中には、フィードバック教材としても使っています。 患者さん自身がご自分の症状を理解して頂くのには有効な道具だと思っています。

 ここ数年、当院で取り組んでいるのは、嚥下音を簡便な喉頭マイクロフォン(ピックアップマイク)で収音して嚥下によって発生する嚥下音の時間構造を観察しています。 嚥下開始から嚥下終了までの時間が長い場合、嚥下音の振幅が呼気音の振幅に比較して小さい場合などいくつかの観察するポイントがありますが、 VF検査の結果とも照らし合わせながらスクリーニングに役立てられるように知見を積み重ねているところです。 特に神経・筋疾患の投薬治療時、嚥下の状態を頻繁に評価できれば、治療効果の判断に役立ちます。 嚥下音の評価という非侵襲的で簡易な方法で嚥下状態の変化を経時的に観察・検討することで、VF検査のタイミングをスクリーニングできれば 患者さんの負担も少なく効率的な検査を実施することができます。 まだまだ症例を集めている段階ではありますが、今後の診療に活用して行きたいと考えています。

(2011.07.14 掲載)

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